おにぎり文庫の種とは 読書は心のごはんです。

炊き立ての、湯気のあがったおいしい「心のごはん」をにぎって、持ち運びできるようにしたのが、
「おにぎり文庫」です。

本がいつも手元にあって読みたいときに読みたい。 
たくさんの楽しい本に出会いたい。
子どもたちが本好きな人になってほしい。
大人ももっと絵本を楽しみたい。

そんな人たちが集まって資金を出し合い、8冊X有志分の本を買いました。

それを、内容や作者や難易度に偏りが無いように分けて、8冊ずつボックスに入れました。
全国の、有志の集まった地区ごとに、それぞれ10から120の団体や個人が属しています。
購入したたくさんの本の中の8冊だけが手元にあり、月末になると各地区の中で、次の順番の所に回り、
前の所から新しい8冊がやってきます。毎月新しい本にめぐり合うことができるのが、
おにぎり文庫の仕組みです。
おにぎり文庫は、まず大人が絵本を読んでおもしろいと思い、その気持ちを伝えるために
読み聞かせ、子どもが自分でも読みたいと思い、たくさん読んでいくうちに本を読むことが
当たり前の習慣となって、子どもが思春期になっても、読書を続けてくれることを願っています。

 
おにぎり文庫の仕組みは、児童館、保育園、幼稚園、学校、病院、歯科医院、町内会、老人会等、地域に関係するあらゆる団体において運営することが可能です。
外国の、学校へ通えないような貧しい地域にもおにぎり文庫があれば、こどもたちが楽しい本を読み聞かせてもらえますし、この仕組みなら、いつも目の前に本のある環境が整えられます。楽しみながら、少しずつ文字に親しむこともできます。
自分で読めるようになりたいと思う子が出てくるかもしれません。
 
親に読んでもらった本、おじいちゃんやおばあちゃんといっしょに読んだ本、先生が話してくれた本、お兄ちゃんやお姉ちゃんや友だちと笑い合った本・・・
昔大好きだった本とまためぐり合うことは、思春期に崖から落ちそうになったとき、自分が親になったとき、もう朝になっても目覚めないでいたいと思ってしまうようなときに、楔となって支えてくれたり、自分の親の愛情を感じたり、もう一日生きてみるかという気になったり…。
本の楽しさは、小さな勇気や希望、安心を与えてくれ、世代を越えて伝えられていくでしょう。
「おにぎり文庫の種」は、おにぎり文庫の種をまき、芽を出し、大きく育つためのサポートをいたします。

NPO法人 おにぎり文庫の種
理事長 土屋 育子